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「“保護施設”と社交飲食店との距離の関係」について②

2019.01.25

さて、前回(「“保護施設”と社交飲食店との距離の関係」について①)の続きをお話致します。
 

風営法には、
”保護施設”からキャバクラ等の社交飲食店との間には、一定の距離を置かなければならない
という趣旨の規制があることは前回お伝え致しました。
 

しかし、
 
「キャバクラの50メートル以内に保育園があるのを見たことがあるぞ?それはどうなっているんだ?」
 
とお思いになられた方がいらっしゃるかもしれません。

 
結論から申し上げると、実際にそういう場所も確かにあります。
本日はこの点について理由などをお話したいと思います。

 

既得権とは

 

こういったケースには、“既得権”と呼ばれる考え方が働きます。
 
風営法における当該規制の趣旨は、
 
・「保育園や学校などの保護施設の近くに、子供たちの成長に際して害になり得る店舗を置きたくない。」
・「一定の距離、社交飲食店と保護施設を離してしまえ。」
 
という考え方によるものです。
 
では、既に社交飲食店(ここでは例としてキャバクラを挙げます)があるところのすぐ近くに、
後から”保護施設”を設立する場合はどうでしょうか?
 
そこには「既にキャバクラが設立、営業されている」という“既得権”が存在する為、管轄する警察署からしても
「この近くで新たに保護施設が設立される予定なので、キャバクラを廃業して下さい。」ということは出来ないのです。

 

つまり、結果的にキャバクラが保護施設のすぐ近くで営業することになっても、既にキャバクラが設立、営業されていたのであれば、”既得権”により営業を続けることが可能です。
 

前述した、「キャバクラのすぐ近く(例えば真後ろ)に”保護施設”(例えば保育園など)がある」
というケースはこの考え方が働いているものとご理解ください。

 

既得権に該当しない例

 

また、もう一つ例を挙げお話させて頂きます。
これから開業を検討されているお客様から、

 
「この建物の2階で既に風俗店が営業されているので、新たに私が借りる3階でも営業して問題ないでしょうか?」
 

というお問い合わせを頂く事がございます。

 

こちらに対する回答はどうなるでしょうか?

 

この場合は”既得権”の範疇に入らない為、問題ないとは言えず、まずは周囲の状況を調べなければなりません。
何故なら、2階の風俗店が営業を開始した後に、一定距離内にて”保護施設”の運営が開始されている場合、
同じ建屋であっても3階で風俗営業を開始しようとするお客様は、営業許可を取れないケースがあるからです。
 
 
このように、物件ひとつとっても様々なケースがございます。
ですので、ご自身で判断なさらず、まずは専門家にご相談頂く事がベストです。
問題ないと思って営業開始したら法律違反だった、なんて事になれば元も子もないですからね。。

 

弊所では物件の調査含め、お客様が思い立った時から開業に至るまで、丁寧にサポートさせて頂きます。
気になる事、聞いてみたい事、何でも構いません。
疑問に思う事がありましたら、こちらからお気軽にお問い合わせください。



いかがだったでしょうか?
2回に渡り、“保護施設”と社交飲食店との距離の関係についてお話させて頂きました。
これから社交飲食店の開業をお考えの皆様に、少しでも役立てば幸いです。

 

ちなみに、社交飲食店が近くにある学校へ子どもを通わせるかの判断は(一般的に)親御さんですし、
そのような環境で新たに学校を設立しようとする(その学校にちゃんと児童・学生が集まるかどうかの
経営的判断をする)のはその学校の運営主体ですので、善し悪しはそれぞれで考えなさい、ということですね。

 

今回は以上と致します。

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